こんな方におすすめ
- 離乳食の進め方が知りたい!
- 離乳食の献立のポイントが知りたい!
- 離乳食の食材の選び方が知りたい!
- 生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食について詳しく知りたい!
- 生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食について詳しく知りたい!
- 生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食について詳しく知りたい!
- 生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食について詳しく知りたい!
母乳やミルクによる授乳で栄養補給をしますが、いずれはパパママと同じように食事から栄養を摂取するようになります。
その際に必要なのが離乳における「離乳食」
新米パパママは離乳食の始める時期や進め方をはじめ、離乳食に最適な食材の選び方・献立のポイントなど、様々なことがわからない状況だと思います。
そこでこの記事では、離乳食の進め方・献立・食材の選び方・食事支援の仕方といった「離乳食の基礎知識」について詳しくご紹介しています。
これからお子さんの離乳食を始めようとお考えのパパママや、離乳食に関しての知識を深めたいと思っているパパママはぜひ参考にしてみてください。
離乳食の必要性と全月齢共通の離乳食の進め方・献立のポイント
離乳食はどうして必要?
赤ちゃんは母乳やミルクを飲んで育ちますが、いずれは「自ら食べる力」を育むために固形の食材を食べれるようになっていく必要があります。
少しずつ固さがある食べ物に慣れていって母乳やミルクから離れることを「離乳」と言い、この離乳の時期に食べる赤ちゃんのごはんのことを「離乳食」と言います。
食べ物を嚙み潰したり、飲み込んだりできるようになるための練習をするために離乳食を食べさせます。
離乳食はいつから?
少しずつ固さがある食べ物に慣れていって母乳やミルクから離れる離乳の期期に食べる「離乳食」
「離乳食はいつから始めるべき?」と疑問に思っているパパママも多いかと思います。
離乳食を始める時期には個人差がありますが、生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃が離乳食を始める時期の目安となります。
赤ちゃんが生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃になり、以下のような状態・様子になったら離乳食を始めてみるようにしましょう。
- 首がしっかりとすわり、支えてあげると座ることができるようになった
- パパママや大人が食事をしていると食べ物に興味を示すようになった(口を開けて見ていたり、口を動かしたりなど)
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出したり口を閉じることが少なくなってきた
離乳食開始〜完了までのスケジュール・食材の目安量
離乳食を食べさせる期間は大きく分けて以下のような4つに分類されています。
- 【離乳食初期】生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃん
- 【離乳食中期】生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃん
- 【離乳食後期】生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃん
- 【離乳食完了期】生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃん
それぞれの時期の離乳食についての概要を見ていきましょう。
さらに詳しく知りたいパパママは「【月齢別】離乳食の進め方・調理方法・献立・食事支援のポイント」を参考にしてみてください。
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの場合
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんは「離乳食初期(ゴックン期)」にあたります。
離乳食のスケジュール目安は1日に1回離乳食を与える(1回食)→1日に2回離乳食を与える(2回食)が理想です。
食べ方の目安はお子さんの様子を見ながら、そして1日に1回1さじずつ離乳食を食べさせるようにします。
離乳食の固さの目安は滑らかにすりつぶした状態。
つぶしがゆから始め、慣れてきたらすりつぶした野菜、さらに慣れてきたらつぶした豆腐・白身魚などを食べさせてみてください。
ちなみに母乳やミルクは飲みたいだけ飲ませてOKです。
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの場合
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんは「離乳食中期(モグモグ期)」にあたります。
離乳食のスケジュール目安は1日に2回離乳食を与える(2回食)のが理想です。
食べ方の目安は1日に2回、1さじずつ離乳食を食べさせ、食事のリズムをつけていくようにします。
離乳食の固さの目安は舌で潰せる固さがおすすめです。
色々な味や舌触りを楽しめるように、食材の種類を増やしていきましょう。
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんに食べさせる1回あたりの離乳食の目安量は以下の通りです。
- 穀物類:全がゆ50g〜80g
- 野菜・果物類:20g〜30g
- 魚類:10g〜15g
- または肉類:10g〜15g
- または豆腐類:30g〜40g
- または卵類:卵黄1個〜全卵1/3個
- または乳製品類:50g〜70g
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの場合
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんは「離乳食後期(カミカミ期)」にあたります。
離乳食のスケジュール目安は1日に3回離乳食を与える(3回食)が理想です。
食事のリズムを意識しながら、1日3回食にしていくようにしましょう。
離乳食の固さの目安は歯茎で潰せる固さが目安です。
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの赤ちゃんに食べさせる1回あたりの離乳食の目安量は以下の通りです。
- 穀物類:全がゆ90g〜柔らかいご飯80g
- 野菜・果物類:30g〜40g
- 魚類:15g
- または肉類:15g
- または豆腐類:45g
- または卵類:全卵1/2個
- または乳製品類:80g
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの場合
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃は「離乳食完了期(パクパク期)」にあたります。
離乳食のスケジュール目安は1日に3回離乳食を与える(3回食)が理想です。
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんと同じように、1日3回の食事のリズムを身につけられるように意識し、生活リズムを整えていきます。
自分で食べる楽しさを体験させるために、「手づかみ食べ」から始めてみましょう。
離乳食の固さの目安は歯茎で噛める固さです。
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの赤ちゃんに食べさせる1回あたりの離乳食の目安量は以下の通りです。
- 穀物類:柔らかいご飯90g〜普通の固さのご飯80g
- 野菜・果物類:40g〜50g
- 魚類:15g〜20g
- または肉類:15g〜20g
- または豆腐類:50g〜55g
- または卵類:全卵1/2個〜2/3個
- または乳製品類:100g
【全月齢共通】離乳食の進め方のポイント
離乳食は自ら食べる力を育むことを目的としていますが、食べることが楽しいと感じられるようにするのもとても大切なこと。
食べることの楽しさを伝えることは好き嫌いにのない子に育つ大きなきっかけにもなります。
パパママも一緒に楽しく、笑顔で食事をすることを心がけるようにしましょう。
また、離乳食のスケジュールはあくまで目安となります。
離乳食の進み具合が遅かったとしても焦らず、お子さんのペースに合わせて進めていきましょう。
赤ちゃんの様子や体調をチェックすることも忘れずに楽しんで離乳食期を過ごしましょうね。
【全月齢共通】離乳食の献立のポイント
献立のポイントはいくつかありますが、大切なのは「素材の味を生かした調理をする」「塩分は控えめにする」「彩りのある・色々な食材を使ったメニューにする」の3つが基本ポイントとなります。
ファストフード文化が定着化している日本では味が濃いめの食事が多いため、ついついお家で作る食事の味付けが濃くなってしまうという問題も。
食材の味を生かした食事を心がけ、味付け・塩分は控えめにするように意識しましょう。
「これだと味付けが薄いかな?」くらいがちょうど良かったりします。
【月齢別】離乳食の食材の選び方
ここでは、離乳食の食材の選び方を月齢別にお話ししていきます。
離乳食の食材は以下のように分類することができます。
- 離乳食の「主食」にあたる食材
- タンパク質を含む離乳食材
- 野菜類・芋類・きのこ類の離乳食材
- 果物の離乳食材
それぞれの離乳食材の選び方を詳しく見ていきましょう。
離乳食の「主食」にあたる食材の選び方
離乳食の主食となる食材には以下のようなものがあります。
- お米
- そうめん・うどん
- スパゲッティ
- 食パン
- コーンフレーク
上記の食材は基本的に「生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃん」「生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃん」「生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃん」「生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃん」全ての赤ちゃんにとって消化しやすい食材ですが、コーンフレークは固く食べにくいので、生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
タンパク質を含む離乳食材の選び方
タンパク質を含む離乳食の食材には以下のようなものがあります。
- 白身魚(たら・ひらめ・かれい)
- 鮭
- 鶏肉
- 豚肉・赤身の牛肉
- 豆腐
- 納豆
- 卵
- プレーンヨーグルト
- カッテージチーズ
上記のタンパク質を含む食材に関して、「生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃん」「生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃん」は基本的に全ての食材を与えても問題ありません。
ただ卵に関しては「生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃん」は全卵1/2個、「生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃん」は全卵1/2個〜2/3個にしましょう。
「生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃん」は豚肉・赤身の牛肉以外であれば食べさせても問題ありませんが、鶏肉はささみから食べさせるようにし、卵は卵黄1個〜全卵1/3個にしておくようにしましょう。
「生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃん」は白身魚(たら・ひらめ・かれい)、豆腐は問題なく食べさせることができます。
また、プレーンヨーグルト・カッテージチーズに関しては食べさせて良いのですが、積極的に与えることは避け、少量ずつ様子を見て食べさせるようにしてください。
鮭・鶏肉・豚肉・赤身の牛肉・納豆・卵は与えないようにしましょう。
野菜類・芋類・きのこ類の離乳食材の選び方
離乳食に使用できる野菜類・芋類・きのこ類には以下のようなものがあります。
- じゃがいも・里芋・さつまいも
- 大根
- 人参
- トマト
- ほうれん草
- かぼちゃ
- きのこ
「生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃん」は基本的に上記の全ての食材を問題なく食べさせることができます。
「生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃん」と「生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃん」はきのこ以外の食材は問題なく食べさせることができます。
きのこに関しては食べさせて良いのですが、積極的に与えることは避け、少量ずつ様子を見て食べさせるようにしてください。
「生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃん」もきのこ以外の食材は問題なく食べさせることができます。
きのこに関しては食べさせないようにしましょう。
果物の離乳食材の選び方
離乳食に使用できる果物には以下のようなものがあります。
- バナナ
- いちご
- りんご
基本的に上記の食材は「生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃん」「生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃん」「生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃん」「生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃん」全ての赤ちゃんに食べさせることができます。
【月齢別】離乳食の進め方・調理方法・献立・食事支援のポイント
ここでは各月齢別に離乳食についてお話ししていきます。
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんはどんな成長段階?
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんは以前にも増してさらに好奇心旺盛になり、パパママと一緒に遊びたがるようになる時期。
寝返りができるようになったり、物を手で握るようになる時期でもあります。
歯が生え始める赤ちゃんもいますが、まだ噛むことはできません。
離乳食を開始するこの時期の赤ちゃんは、離乳食をスプーンひとさじから始めてみましょう。
母乳やミルクから離れて食事を楽しむ最初の時期なので楽しく体験させてあげましょうね。
離乳食を始めて1ヶ月程経ったら、1回食から2回食に増やしていくのがおすすめです。
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食の進め方
ここでは、生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食の進め方を「離乳食の調理のポイント」「離乳食の献立のポイント」の2つの観点から見ていきましょう。
離乳食の調理のポイントは?
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食は人肌くらいの温かさで。
離乳食が温かすぎると赤ちゃんがびっくりしたり、軽度のやけどをしてしまう恐れがあります。
大人からして熱くと感じる場合でも繊細な赤ちゃんからしてみたら熱いと感じる場合もありますので注意しましょう。
また、素材を生かした調理を心がけ、食材の固さはとろとろのポタージュくらいが理想です。
離乳食の献立のポイントは?
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食献立は消化の良いおかゆからがおすすめ。
スプーンひとさじから食べさせてみましょう。
慣れてきたらおかゆに野菜を加えるのもありです。
ちなみに白身魚などのタンパク質を含んだ食材は離乳食を開始して1ヶ月が経過してからにしましょう。
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの食事支援の4つのポイント
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんの食事支援のポイントは、主に以下の4つになります。
【食事支援ポイント①】スプーンは下唇に軽く乗せる
スプーンの先端部分に離乳食をすくい、下唇に軽く乗せて食べさせるようにしましょう。
上唇で取り込む動きをするのを待ちます。
赤ちゃんが離乳食を口に入れた後に口を閉じない時はパパママが下顎を優しく押して閉じてあげると◎です。
【食事支援ポイント②】スプーンを水平にし、優しく引き抜く
離乳食を赤ちゃんの口の中に入れて口を閉じたら、スプーンを水平にして優しく引き抜きます。
もし離乳食を舌で押し出してきても焦らず、スプーンですくい直しましょう。
【食事支援ポイント③】スプーンを赤ちゃんの上唇・上顎に押し付けない
生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんは口の中に離乳食を入れて食べ、飲み込める位置まで自ら運ぶ練習をしています。
その際にスプーンを上唇や上顎に押し付けると練習の妨げになってしまいます。
【食事支援ポイント④】スプーンは口の奥まで入れない
先ほどお話ししたように、生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃の赤ちゃんは食べ物を食べる一連の動作を練習しています。
スプーンを口の奥まで入れてしまうと、舌を使って喉の奥へ食べ物を送り込む練習の妨げになってしまいます。
また、喉を突いてしまう危険性もあるため十分に気をつける必要があります。
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんはどんな成長段階?
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんは表情が豊かになり、にこーっと笑うことも多くなります。
満面な笑みで笑った表情を見るとパパママも思わず笑顔になってしまいますよね。
また、生後5ヶ月〜生後6ヶ月頃よりもさらに活発に動くようになり、おすわりも上手にできるようになります。
個人差はありますが、下の前歯→上の前歯の順番で2本ずつ歯が生えてきます。
しかしこの頃はまだ歯を使って食事をすることができません。
舌を使って離乳食を食べる期間です。
食べ物に対する興味がさらにでてくる時期なので、様々な食材の味に挑戦させてあげましょう。
1日に2回食を定着化させ、食事のリズムを付けることを意識してください。
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食の進め方
ここでは、生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食の進め方を「離乳食の調理のポイント」「離乳食の献立のポイント」の2つの観点から見ていきましょう。
離乳食の調理のポイントは?
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食調理のポイントは色々な食材を取り入れていくことを心がけること。
また、小さな塊を意識して調理をしてみてください。
離乳食の固さは大人の指で軽く押すと潰せるくらいにしましょう。
離乳食の献立のポイントは?
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食献立はバランスが取れているように考え、バリエーション広げるように工夫をしてみましょう。
とはいえ毎日赤ちゃんの離乳食を作るのはかなり大変なこと。
離乳食をまとめて作って作り置きをしたり、市販のベビーフードを活用するのも◎です。
少しずつ味付けの幅を広げていき、風味豊かな離乳食を食べさせてあげましょう。
1日2回食の中で食事のリズムを身につけさせるのも重要なポイントです。
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの食事支援の4つのポイント
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の赤ちゃんの食事支援のポイントは、主に以下の4つになります。
【食事支援ポイント①】食事はベビーチェアで楽しんでもらう
一人でおすわりができるようになったら、ベビーチェアに座ってもらって離乳食を食べさせましょう。
安全面を考慮し、足が床や椅子の補助板に着いている状態で座らせます。
姿勢が安定した状態で離乳食を食べるようにすると顎や舌に力を入れやすくなり、上手に食べることができるようになります。
【食事支援ポイント②】下唇にスプーンを軽く乗せて、水平に優しく引き抜く
離乳食をスプーンの先端部分にすくい、赤ちゃんの下唇に軽く乗せて、離乳食を上唇で口の中へ運び込むのを待ちます。
赤ちゃんが自分で離乳食を口の中に入れることができたら、スプーンを水平にしたまま優しく引き抜きます。
【食事支援ポイント③】スプーンを舌の真ん中よりも奥に入れない
スプーンを赤ちゃんの口の奥に入れすぎてしまうと、離乳食を自分で口の中に入れることが難しくなってしまいます。
また、スプーンを口の奥に入れ過ぎることでむせる危険性も。
舌の真ん中よりも奥へスプーンを入れることのないように注意しましょう。
【食事支援ポイント④】赤ちゃんのペースで離乳食を口元に運ぶ
パパママのペースで離乳食を与えてしまうことはせず、赤ちゃんのペースに合わせて口元に離乳食を運ぶようにしましょう。
コツは赤ちゃんの口の中に離乳食がなくなってから。
赤ちゃんの口の中が空になったら次の離乳食を口元に運んであげましょう。
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんはどんな成長段階?
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんはつかまり立ちができるようになったり、つたい歩きができるようになります。
また、「アーアー」「ウーウー」「マンマ」など、簡単な言葉であれば発音ができるようにもなっていきます。
前歯が次第に生え始めてだんだんと歯が目立ってくるため、歯ごたえのある離乳食を食べることが可能に。
とはいえまだまだ歯が未熟なので、歯茎を使って食べ物を噛む練習をしていきましょう。
離乳食が柔らかすぎても固すぎても丸呑みの原因になってしまうので、注意深く離乳食を上げる必要がある時期です。
(バナナくらいの固さが理想です)
ちなみに生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食は1日3回食。
食事のリズムを身につけ、家族みんなで食事を楽しむ習慣を作りましょう。
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食の進め方
ここでは、生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食の進め方を「離乳食の調理のポイント」「離乳食の献立のポイント」の2つの観点から見ていきましょう。
離乳食の調理のポイントは?
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食は手づかみ食べがしやすい調理をしましょう。
先ほども少しお話しした通り、離乳食の固さはバナナくらいにするのがおすすめです。
また、パパママの食事の味付けを薄めにするととりわけができるようになります。
家族みんなで同じ食事を摂っているということも赤ちゃんにとってはとても大切な食育です。
離乳食の献立のポイントは?
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの離乳食献立のポイントは3回食の栄養バランスを考えること。
特に赤ちゃんは鉄分が不足しやすいと言われています。
赤身の魚やレバーなどを取り入れる工夫がおすすめです。
また、彩り豊富な離乳食にすることで食欲を引き出す工夫にもチャレンジしてみましょう。
生後9ヶ月〜生後11ヶ月以降の赤ちゃんの離乳食は栄養バランスを考えること
生後9ヶ月〜生後11ヶ月以降の赤ちゃんの離乳食は3回食になります。
この頃からは「主食」「主菜」「副菜・果物」を揃えた離乳食を心がけましょう。
【主食/主菜/副菜・果物とは?】
- 主食:赤ちゃんに必要なエネルギー源。(ごはん・パン・麺類・芋類など)
- 主菜:体を作るために必要な栄養素。(魚・肉・卵・大豆製品・乳製品など)
- 副菜・果物:赤ちゃんの体の調子を整えるために必要な栄養素。(野菜・果物など)
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの食事支援の4つのポイント
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんの食事支援のポイントは、主に以下の4つになります。
【食事支援ポイント①】離乳食を赤ちゃんの意思で選べるようにトレーや大皿に盛り付ける
個人差はありますが、生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんは自分から手を出して離乳食を食べようとします。
なので赤ちゃんの離乳食はトレーや大皿に全て揃え、食べたいと思う離乳食が赤ちゃんの好きなように食べれる環境を用意してあげましょう。
自分の意思で離乳食を食べれるようにしてあげることで、食べる意欲を育むことができます。
【食事支援ポイント②】手づかみ食べがしやすい環境にする
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんは様々な食材の感触や形を手や指で確かめながら覚えていきます。
自分で好きなように手でつかんで食べるようになるため、手づかみ食べがしやすい環境にしてあげることが大切です。
【手づかみ食べしやすい食材の切り方の例】
- ごはん:おにぎり
- 茹でた野菜:スティックや角切り
- 肉や魚:飾り切り など
また、このような工夫は前歯で自分の一口にあった量を噛みとる練習にもなるのでおすすめです。
【食事支援ポイント③】離乳食の固さを確認する
生後9ヶ月〜生後11ヶ月頃の赤ちゃんは固い食材を自分で噛み砕いたりすりつぶして食べることができません。
もし一度口に入れた離乳食を口から出してしまう時は離乳食が固過ぎる場合が多いため、離乳食の固さの確認するようにしましょう。
(味が嫌で吐き出す赤ちゃんもいます)
【食事支援ポイント④】赤ちゃんが離乳食を食べる姿勢を確認する
食べる姿勢は離乳食の食べやすさに関係してくるため、赤ちゃんが離乳食を食べる姿勢を確認することも大切なポイントです。
赤ちゃんの手がしっかりとテーブルに届き、足の裏がしっかりと床もしくは椅子の補助板に着いているかを確認するようにしましょう。
また、やや前傾姿勢になると離乳食がさらに食べやすくなります。
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんはどんな成長段階?
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんは生活のリズムが整ってきたり、少しずつですが歩けるようになってきます。
歯は奥歯まで生え始めてますます本格的に歯が生えそろってくるので、比較的形のしっかりした離乳食も噛んで飲み込めるようになってくる時期です。
この頃の赤ちゃんにはエネルギー・栄養素の大半を食事から補うようになります。
母乳やミルク以外の食べ物から栄養を摂れるようになってきたら離乳が完了します。
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食の進め方
ここでは、生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食の進め方を「離乳食の調理のポイント」「離乳食の献立のポイント」の2つの観点から見ていきましょう。
離乳食の調理のポイントは?
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食の調理ポイントは薄味ながらも味付けに変化をつけたり、離乳食の食材をを少しずつ大きくしていくことです。
また、この頃の赤ちゃんはまだまだ手づかみ食べをするので、手づかみで食べやすい調理を心がけましょう。
離乳食の献立のポイントは?
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食の献立ポイントは、ごはん・おかず・汁物の「三角食べ」を意識させること。
洋食の献立よりも和食の献立を中心にし、日本人の体に最も合っている食生活を習慣化しましょう。
また、赤ちゃんの食欲を見ながらおやつを工夫するのも重要です。
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食は栄養バランスを考えること
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの離乳食は3回食になります。
この頃からは「主食」「主菜」「副菜・果物」を揃えた離乳食を心がけましょう。
【主食/主菜/副菜・果物とは?】
- 主食:赤ちゃんに必要なエネルギー源。(ごはん・パン・麺類・芋類など)
- 主菜:体を作るために必要な栄養素。(魚・肉・卵・大豆製品・乳製品など)
- 副菜・果物:赤ちゃんの体の調子を整えるために必要な栄養素。(野菜・果物など)
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの食事支援の4つのポイント
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんの食事支援のポイントは、主に以下の4つになります。
【食事支援ポイント①】食事に興味が持てるような会話をする
生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんは自我の形成が始まる時期でもあります。
赤ちゃんと「どれから食べたい?」「美味しい?」などのような会話をし、食事に興味が持てるように工夫をしましょう。
赤ちゃんの言動を理解をしながら楽しく食事をすることも大切なポイントの一つです。
【食事支援ポイント②】引き続き“手づかみ食べ”で食べる意欲を引き立てる
手づかみ食べが全盛期の生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんは、「離乳食を自分で食べたい」という意欲に溢れています。
「そろそろスプーンで食べさせる時期かな?」「スプーンを使って食べて欲しいな」というパパママも多いかと思いますが、焦る必要はありません。
個人差がありますが、スプーンを食卓に出しておけば、赤ちゃんのタイミングで自然とスプーンに興味を示すようになります。
また、スプーンを使う予兆が一向に見られない場合は、パパママが赤ちゃんの目の前でスプーンを使って食べて見せるのも(パパママの真似をしたがる子もいるので)おすすめです。
【食事支援ポイント③】自分で食べやすい環境にしてあげる
生後7ヶ月〜生後8ヶ月頃の離乳食の時から引き続き、赤ちゃんが自分自身で食べやすいような環境にしてあげましょう。
足の裏が床または椅子の補助板にぴったり着いて、背中をまっすぐ伸ばして座るのが理想です。
また、上腕を体からやや離した時に肘の関節がテーブルに付くくらいの高さに調節しましょう。
必要であれば、適度な硬さがある座面クッションを敷くのもおすすめです。
【食事支援ポイント④】哺乳瓶からコップに切り替える
個人差がりますが、多くの生後12ヶ月(1歳)〜生後18ヶ月(1歳半)頃の赤ちゃんはコップを使って飲むことができます。
少しずつでいいので、これまで使っていた哺乳瓶からコップに切り替える練習をしましょう。