こんな方におすすめ
- 妊活の始め方を知りたい!
- 妊活の具体的な方法が知りたい!
- 不妊治療の手順を詳しく知りたい!
「妊活」といっても実際にどういうことをしたらいいのか、具体的にわからないご夫婦は多いのではないでしょうか?
「避妊をやめればいいだけ?」という疑問や、「何から始めたらいいかわからない」という不安を抱いてしまいますよね。
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ここで一度、産婦人科での不妊治療も選択肢の一つだということを理解してきましょう。
そして産婦人科に受診する前に、大まかな不妊治療の流れと全体の流れを理解しておきましょう。
ということでこの記事では、妊活の始め方や、検査方法・不妊治療の手順などのようなややこしい部分をわかりやすく解説していきたいと思います。
これから妊活を始めようと思っているご夫婦は是非参考にしてみてくださいね。
①【妊活を始める前に】まずは夫婦でお互いの考えや体のことを知ろう
妊活を始める前に、まずはお互いの考えや体のことを知りましょう。
ここがまず第一ステップです。
妊活はお互いの理解がとても大切で、妊娠について夫婦で話し合う時間がとても重要になります。
お互いの体の状態を把握することも忘れずに行いましょうね。
「産婦人科検診」と「基礎体温測定」を忘れずに
まずは定期的な婦人科検診の受診と、できれば毎日決まった時間に基礎体温を計ることから始めましょう。
基礎体温は
- 生理周期
- 正常に排卵が行われているか
- 排卵後のホルモンが足りているか
など、妊娠に重要な要素がわかるのでとても大切です。
最近はスマホアプリやデジタル体温計の中に基礎体温を測定して記録できるタイプのものがあります。
体温の流れを示す波形が1週間ごとに表示される場合が多く、全体の流れを捉えにくいデメリットが。
なので2周期分だけでも基礎体温ノートに記録して、波形がひと目でわかるようにしておくことをおすすめします。
「基礎体温系」の検索結果が表示されます。
ちなみに基礎体温ノートは「100均(ダイソー、セリアなど)」「本屋」「文房具店」では基礎体温ノートは販売していません。
「調剤薬局(婦人科の近くにある店舗)」「ドラッグストア」などで販売していますが、ネットでも購入することができます。
「基礎体温ノート」の検索結果が表示されます。
事前に不妊治療について夫婦で話し合うことも大切
それと、定期的な婦人科検診の受診・毎日の基礎体温の計測よりも重要なのが、夫婦で「不妊治療についての認識や方向性」を摺り合わせておくことです。
もし妊活が思うようにいかない場合や検診に行って不妊治療をおすすめされた場合に自然妊娠に向けて治療を始めるのか、自費診療での治療も視野に入れるのかなど、具体的な方向性を話し合っておくことが大切になります。
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②初診・基本検査を受ける
次に、産婦人科などの医療機関で初診・基本検査を受けましょう。
不妊治療をよりスムーズに進めていくためには、不妊の原因がどこにあるのかを丁寧に調べていく必要があります。
不妊の原因を知るって少し怖い気もしますが、夫婦に合った妊活の方法を見つけるために重要なポイントになるため、夫婦で受けるようにすることをおすすめします。
女性の初診・基本検査
初診時には
- いつ頃から妊娠を希望していたのか
- 避妊期間(あれば)
- 避妊せずに子供が欲しいと思ってからどれくらい経つか
- 性交渉の回数
などを聞かれます。
そのあとは産婦人科の診察を経て、「既往症(過去にかかったことがある病気のこと)」「子宮や卵巣に病気はないか」「ホルモン検査」などから不妊の原因を探っていきます。
受診する医療機関によって異なりますが、一般的には全ての検査が完了するまでに2回〜3回の通院をすることになるので、把握しておきましょう。
基礎体温表があれば、そのデータを元にして次回の検査日を決めることができるので持参しましょうね。
通院して1〜2周期目は、検査と並行しながら妊娠しやすい時期を医師から教えてもらうことができます。
そして、この通院の初期段階で夫婦共に詳細を検査する場合もあれば、女性側の一部を調べてタイミング法(後々説明します)を始め、治療のステップに合わせて検査内容を深めていく方法もあります。
この辺りは医師と方針を決めていきましょう。
初診ではどのような基礎疾患の検査がある?
初診時に行う基礎疾患の検査には以下のような3種類があります。
- 【内診】
医師が触診や器具による内診で子宮や卵巣に異常がないかを調べます。 - 【超音波検査】
子宮の大きさ・形・卵巣の状態などを確認し、子宮筋腫や卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)などの病気がないかを確認します。 - 【血液検査】
一般的な病気やクラミジアなどの性感染症の有無、特別な体質ではないかを調べます。
【低温期・排卵期・高温期】時期別に行う基礎検査もある
医療機関の方針や個人の希望によって検査内容は異なってきますが、主に以下のような検査を行うことが多いです。
【低温期】
- ホルモン検査(血液検査)
FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)など妊娠に必要なホルモンを調べることで、排卵障害の原因や卵巣機能の状態がわかります。 - 子宮卵管造影検査
子宮の形や精子と卵子が出会う卵管が詰まっていないかなどをX線で検査します。 - 超音波検査
排卵に備え、卵巣の中で卵胞が成熟しているか卵胞の状態を調べます。
【排卵期】
- ホルモン検査(尿検査)
尿の中のLH(黄体化ホルモン)の値を調べることで排卵日を予測することができます。 - 超音波検査
排卵日を予測するため、卵胞の大きさを計ります。
【高温期】
- ホルモン検査(血液検査)
着床を促す黄体ホルモン(プロゲステロン)と、子宮内膜を厚くするための卵胞ホルモン(エストロゲン)の値を調べます。 - 超音波検査
排卵したかどうかを確認します。
男性の初診・基本検査
精液検査
マスターベーションで採取した精液から
- 精液量
- 精子濃度
- 運動性
- 奇形率
などを調べます。
受診日の朝に採取し人肌ほどの温度を保てるのならば自宅採取後に持ち込みもOK。
③タイミング法
タイミング法は、排卵の準備ができているかをチェックし、卵子と精子の出会いをお手伝いする妊活方法です。
検査で大きな異常が見つからなかった場合に、卵子の発育を見ながら、排卵する時期に合わせて性交渉をすることで自然妊娠へと導くメカニズムになっています。
できれば自然に妊娠したいという夫婦におすすめなのがこの方法ですね。
妊娠できる期間は排卵日の前後数日と、とても短い期間なのが特徴。
より妊娠の確率を高めるために、排卵日を特定することで卵子と精子がきちんと出会えるように医師にサポートしてもらう必要があります。
タイミング法は基礎体温が鍵を握る
タイミング法は基礎体温から排卵日を正確に把握し、性交渉することで妊娠の確立を高める方法なので、基礎体温を測っておくことがとても大事になります。
基礎体温表から排卵のパターンを確認し、排卵日が近づいたときに受診するのが一般的です。
超音波で卵巣の状態を調べ、卵胞(卵子を包んでいる袋)の直径を計ったり、子宮内膜の厚さや子宮の入り口の粘膜を見て、性交渉のタイミングを見極めていきます。
受診目安は月に1度だが、排卵日によっては再受診が必要になる場合も
タイミング法は月に1度の受診が目安です。
しかし1度の診察で排卵日が予測できなかった場合や、数日先に排卵日が予想される場合には再度受診する必要があります。
ちなみにホルモンバランスの乱れや排卵のリズムが不規則な場合には「排卵誘発剤」など、薬の服用を並行することもありますので理解しておきましょう。
タイミング法で妊娠すれば単純に性交渉のタイミングがずれていただけということになります。
この治療を6周期ほど(女性の年齢が高ければ3〜4周期)続けても妊娠に至らない時、他の原因が考えられるのため、次のステップに進むことをおすすめします。
タイミング法はこんな夫婦におすすめ
タイミング法はがおすすめな夫婦をまとめると、以下のようになります。
- できれば自然妊娠したい
- 女性の年齢が若い
- ホルモン検査など各種検査の結果が良好
- 精液検査で異常がない
など
タイミング法の費用の目安
タイミング法の費用の目安は2,000円〜20,000円です。
保険適用で行われますが、超音波検査の回数や排卵誘発剤の使用の有無で保険適用外になる場合もありますので注意してください。
また、全ての検査を自費診療で行う医療機関もあります。
なので最初に医師に相談するのがおすすめです。
④人工授精(AIH)
人工授精(AIH)は元気な精子を子宮に届け、卵子と精子が出会うまでの距離を縮める方法です。
運動性の高い精液を集め、妊娠しやすい時期に子宮に注入し、受精をサポートしていきます。
人工授精(AIH)は毎月行なってOKな不妊治療
人工授精(AIH)は毎月行っても問題なく、麻酔の必要もないので女性の身体への負担が少ないメリットがあります。
より確実に、卵子と精子の出会いをサポートし、母体の負担も軽く、限りなく自然妊娠に近いのが嬉しいですね。
動きが活発な精子を選び、カテーテルで子宮に注入
性交渉の場合、膣内で射精された精子は子宮入り口の頸管を通って卵管まで到達しますが、人工授精(AIH)は男性がマスターベーションで採取した精子の中から動きが活発な精子だけを選び、排卵日の頃にカテーテルで子宮に注入します。
もっと具体的に説明すると、精液を原液のまま注入する方法もあるのですが、最近では雑菌などを取り除くために洗浄し、濃縮してから注入する方法が一般的になっています。
もし排卵に問題がある場合は「排卵誘発剤」を併せて使用すること。
人工授精(AIH)はこんな夫婦におすすめ
- タイミング法で妊娠に至らなかった方
- 精子の数や運動率が少し劣る方
- フーナーテストで精子の動きが悪くなってしまい、妊娠しにくい頸管因子のある夫婦
フーナーテストとは、性交渉後に子宮の入り口の粘膜を顕微鏡で観察するテストのこと。
人工授精(AIH)は合計6回ほどチャレンジする夫婦が最も多く、7回目を受けるか受けないかが次のステップへ進む目安となる場合が多いようです。
人工授精(AIH)のメリット
人工授精(AIH)のメリットは以下の通りです。
- 精子と卵子が出会いやすくなる
- 短時間で終わり、体への負担が少ない
人工授精(AIH)の費用の目安
人工授精(AIH)の費用の目安は15,000円〜20,000円前後です。
1回の人工授精(AIH)は15,000円から20,000円の設定が多いですが、その前後の受診内容や精子の状態などによってさらに出費が増える場合もあります。
医療機関によって料金設定は異なるのでしっかり調べておくことが大切ですね。
⑤体外受精
体外受精は、体の外へ取り出した卵子と精子が出会い、受精したことを確認してから子宮に戻す方法です。
精子に問題がある場合、卵子1個に精子1匹を顕微鏡下で受精させる「顕微鏡受精」という方法を行います。
体外受精は妊娠率がとても高い「高度不妊治療」の1つです。
タイミング法や人工授精(AIH)とはちょっと異なっているため、まずは内容や方法を正しく理解することから始めていきましょう。
体外受精は排卵誘発剤を必ず使う(特例を除く)
体外受精がタイミング法や人工授精(AIH)と大きく異なる点は、特別なケース以外は「排卵誘発剤」を必ず使う点です。
卵巣では1回の周期に原則1個の卵子が育ちます。
しかし排卵誘発剤を使用することで1回に複数の卵子を排卵させることができ、採卵できる藍紙の個数を増やすことができるのです。
排卵誘発剤の使用方法は
- 注射
- 点鼻薬
- 飲み薬
といったように複数の種類があり、卵巣の機能や卵巣予備能の状態によって選べる種類が異なってきます。
体への負担や得られる効果などを考慮する必要が出てくるということですね。
採卵する際は超音波を見ながら、膣から細い針を入れていくので体への負担が大きいですし、不安も大きいかと思います。
しかし受精卵になり、細胞分裂したことを確認してから子宮に戻すので、タイミング法や人工授精(AIH)と比べて周期あたりの妊娠率は高いとされています。
体外受精のメリット
体外受精のメリットは以下の通りです。
- 受精卵になったことを目で確認できる
- 他の方法に比べ周期あたりの妊娠率が高い
体外受精の費用の目安
体外受精の費用の目安は300,000円台〜1,000,000円です。
排卵から培養までのセット料金や、排卵誘発剤の種類による差、排卵の回数によっては減額されたりなど、医療機関によって設定料金は様々です。
かなり高額な不妊治療ですが、自治体によっては助成金制度が受けられることもあります。
一度確認をしてみて、体外受精を行う場合は上手に活用しましょう。
【妊活や不妊治療は夫婦の絆が大事】たくさん会話をして理解しあえる環境をつくろう
今回は、妊活の始め方をメインに、検査方法や不妊治療の手順などを解説していきました。
大まかな流れを把握できたでしょうか?
妊活や不妊治療は多くの不安が付きまといます。
特に女性は精神的にも肉体的にも負担が大きいので、旦那さんのサポートが必要不可欠です。
たくさん会話をして理解しあえる環境を作ることも忘れずに行いましょうね。
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