子育て

【保育園の代表的な種類】5タイプ・9種類の保育施設を解説。人気の保育サポートも

投稿日:2020-05-17 更新日:




こんな方におすすめ

  • 代表的な保育園種類が知りたい!
  • 認可保育園の特徴が知りたい!
  • 無認可保育園の特徴が知りたい!
  • 認可保育園と無認可保育園の違いが知りたい!
  • 幼稚園の特徴と保育園との違いが知りたい!
  • 認定こども園の特徴が知りたい!
  • 認証保育園の特徴が知りたい!
  • 人気の保育サービスにはどんなものがあるのか知りたい!

 

保育園には様々な種類があります。

「認可保育園と認可外保育園」「保育園と幼稚園」のように、違いがいまいち分かりづらい保育施設が多いですよね。

また、それぞれの保育園で用いられている制度や受けられるサービスの内容などがそれぞれ違います。

これら以外にも保育園には様々な種類があるので、お子さんが入園する前に違いを整理しておきたいですよね。

 

というわけで今回は、保育園の種類や違いについて詳しくご紹介していきたいと思います。

先ほどお話しした「認可保育園と認可外保育園の違い」「保育園と幼稚園の違い」に加え、「認定こども園」「企業内保育室」「認証保育園」のような保育施設についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

保育園の代表的な種類は大きく分けると5タイプ・9種類

それでは早速、保育園の種類について詳しく解説していきたいと思います。

保育園の代表的な種類は大きく分けると以下の5タイプ・9種類になります。

  1. 認可保育園(保育所)
    ①公立保育園(公立園)
    ②私立保育園
    ③公設民営保育園
  2. 無認可保育園(認可外保育園)
    ①企業内保育室(託児所)
    ②院内保育室(託児所)
    ③ベビーホテル
  3. 幼稚園
  4. 認定こども園(保育園と幼稚園のハイブリッド)
  5. 認証保育園(東京都独自の保育園)

それぞれの保育園について詳しく見ていきましょう。

 

認可保育園(保育所)

認可保育園とは、国が定めた基準を満たしている保育園のことです。

国の基準には

  • 施設の広さ
  • 保育士等の職員数
  • 給食設備
  • 防災管理
  • 衛生管理

のような項目があり、このような基準をクリアした保育園が「認可保育園」を名乗ることができます。

(ちなみに認可は各都道府県知事が行います)

 

認可保育園は保育料が比較的安いこともあり、入園待ちをしている「待機児童」が多い傾向にあり、待機児童問題は認可保育園であることが大半なんですよね...。

定員が60人と小規模な認可保育園もあれば、300人を超えるような大規模な認可保育園もありますから、「そんなに待たずに入園できた」というパパママが多い地域もあれば、ずっと入園できずにいるパパママが多い地域もあります。

 

最近では認可保育園ごと差別化を図るために英語に力を入れている認可保育園もあれば、音楽に力を入れている認可保育園も増えてきました。

それぞれの特徴が目立ってきていて選びやすくなっているという点はメリットかもしれませんね。

ちなみに認可保育園に入園するための手続きは各市区町村で行うのが一般的です。

 

また、認可保育園は大きく分て3つの種類があります。

こちらも詳しく見てみましょう。

 

認可保育園①:公立保育園(公立園)

公立保育園は各市区町村が運営している保育園です。

入園手続きを市区町村に申請するのは、各市町村が運営しているためなんですね。

別名「公立園」と呼ばれることもあります。

公立保育園で働いている保育士さんたちは公務員さんです。

 

認可保育園②:私立保育園

私立保育園は「社会福祉法人」「NPO法人」「企業」「学校」が経営している保育園です。

公立に比べて制約が少ないので教育に力を入れることもできているケースが多く、音楽や英語に力を入れたり、出来るだけ自然に触れさせる機会を多くしている保育園が多いです。

 

認可保育園③:公設民営保育園

公設民営保育園は国や地方自治体がつくり、業務自体は民間が運営代行している保育園です。

保育園の施設自体は自治体に絹糸がありますが、保育士さんは公務員ではないのが特徴。

運営方針や進行の仕方は公立の保育園に沿って行うので、行事や人員配置のような決まり事は公立の保育園と似ています。

 

無認可保育園(認可外保育園)

無認可保育園は、国が定めた基準を満たしていない保育園のことです。

国の定めている基準を満たしていない分、別の分野で魅力がある保育を提供してくれる傾向があります。

「無許可の保育園」という言葉だけ見るとあまり良いイメージを持てないパパママも多いようですが、実際そんなことはありません。

預ける理由が必要なく、時間帯も様々(夜間保育・休日の預かりなど)で臨機応変に柔軟に対応してくれる保育園が多く、共働きのパパママにとってもありがたい保育園なんです。

認可では定められていないような独自の保育を提供できたり、時代の変化に敏感に対応し、働き方や求めているサービスに合わせて運営してくれるのも魅力の一つですね。

 

無認可保育園は大きく分て3つの種類があります。

こちらも詳しく見てみましょう。

 

無認可保育園①:企業内保育室(企業託児所)

企業内保育室はその名の通り企業が運営している施設で、主に従業員向けの託児施設です。

企業のビルやテナント、またはその周辺にあることが多いですね。

「企業託児所」と呼ばれる場合もあります。

 

子育てをしながら働く女性が増えてきたことをきっかけに、近年は企業内保育室が増えてきています。

企業内保育室に子供を預けているといざという時にすぐ駆けつけられますし、勤務時間や勤務日に合わせて保育してくれるのが便利ですよね。

 

一方で、企業内保育室は企業の中やその周辺に設置されることが多いので、遠くから通勤するパパママにとっては大きな負担になってしまったり、園庭を作れるだけの広さが確保できないことから、子供が運動不足になりがちという点もあります。

ちなみにこれは都市部の企業内保育室に多く見られるケースなので、地方のように比較的土地が広い企業内保育室ではこういった問題がない場合もあります。

企業内保育室がある地方の企業で車で通勤できて園庭もある、といった条件が理想かもしれませんね。

 

無認可保育園②:院内保育室(託児所)

院内保育室は、その病院に勤務している看護士さん向けにつくられた保育園です。

「院内託児所」と呼ばれることもあります。

病院が独自の託児所なので一般的な保育園とは異なり、看護師さんの働き方に合わせて運営しているケースが大半。

最近では院内保育室の運営を大手企業に委託する動きが活発になっており、女性がさらに働きやすくなるような環境づくりが整えられています。

 

無認可保育園③:ベビーホテル

ベビーホテルは夜間保育、24時間保育、一時預かりを多く取り入れている施設のことです。

企業が運営している場合もありますが、保育に関するノウハウを持っている個人が運営している場合もあります。

クオリティも料金形態も様々なのが特徴です。

 

幼稚園

幼稚園は「小学校」「中学校」「高校」「大学」と同じように、国の学校教育法に定められてつくられた、いわば「学校」です。

とは言っても「小学校」「中学校」のような義務教育機関ではないので、満3才〜満6歳(小学校就学の年)になるまでの「幼児期」に入園資格があるだけで、入園するかしないかは自由に選択することができます。

幼稚園での保育内容は、文部科学省が定めた「幼稚園教育要領」合わせて進められていきます。

小学校に入学する前の幼児に教育を提供する場所である幼稚園は、集団生活の基礎を学ぶのにもおすすめです。

教育に力を入れた保育を行う保育園が増える一方、私立幼稚園を中心に「預かり保育」を行っている幼稚園も増えてきており、保育ニーズに合わせて進化しています。

 

保育園と幼稚園の違いがわかりにくいパパママも多いようなので、2つを比較してみましょう。

【比較項目】 【保育園と幼稚園の違い】
基本的な考え方 保育園:(入所する乳幼児の)福祉を積極的に増進することに最もふさわしいものでなければならない
幼稚園:幼児期の特性を踏まえ、環境を通して(教育を)行う
対象となる年齢 保育園:満1歳に満たない乳児から小学校就学の年(満6歳)
幼稚園:満3歳から小学校就学の年(満6歳)
教育・保育時間 保育園:原則8時間
幼稚園:4時間を標準とする
保育料 保育園:自治体(市区町村)が保育料を設定。所得に応じて負担する
幼稚園:私立は各園ごとに、公立は自治体が設定する
申し込み先 保育園:自治体
幼稚園:園(※公立園は自治体に申し込み)
施設の正式名称 保育園:児童福祉施設
幼稚園:学校
管轄省庁 保育園:厚生労働省
幼稚園:文部科学省
根拠となる法律 保育園:児童福祉法
幼稚園:学校教育法
保育内容の基準 保育園:保育所保育指針
幼稚園:幼稚園教育要領
先生の資格 保育園:保育士
幼稚園:幼稚園教諭

 

認定こども園(保育園と幼稚園のハイブリッド)

認定こども園は平成18年から設けられた保育園で、「幼保一体化」を目指す目的で作られました。

「幼保一体化」とは、少子化の進行や育児サービスの多様化によって起きてしまう幼稚園と保育園の問題を解決するために、幼稚園と保育所のを一体化させようと国が打ち出した政策の一環のことで、認定こども園はこの政策をきっかけに誕生した施設です。

 

認定こども園は主に

  1. 幼保連携方
  2. 幼稚園型
  3. 保育所型
  4. 地方裁量型

の4種類があります。

 

幼稚園に入園させるべきか、保育園に入園させるべきかで迷うパパママは多いですが、認定こども園は両方の良い部分が組み合わさった「ハイブリッド保育施設」なので良いですよね。

 

認定こども園に入園した3歳児以上の子供には担任がつき、4時間程度の教育を受けることができます。

ちなみに保育時間が約4時間〜約8時間の間で選べるようになっており、幼稚園の良い側面を持っています。

また、子育て相談や親子登園など、地域に根ざした子育て支援も行っている部分は保育園の良い側面も持っています。

親の就労義務もなく、全ての子供が対象となっている点も魅力的ですね。

 

認証保育園(東京都独自の保育園)

認証保育園は東京独自の施設です。

大都市は特にそうですが、広い土地が確保できないと、従来の国が設けた「認可保育園の設置基準」をクリアできず、保育園の運営が難しいケースも出てきてしまいます。

なのでこういった問題を解決するために、東京の特性に合わせた「認証保育園」が誕生しました。

 

認証保育園は株式会社や多くの企業が参入して積極的に運営しており、様々な保育園のニーズに応えられるようになっています。

例えば、

  • 夜遅くまで仕事をしているパパママのために22時頃まで開園している
  • 最寄りの駅からすぐに子供を迎えに行けるようにエキナカに設置されている

のような認証保育園などは有名ですよね。

 

保育料は認可保育園と比べると高めに設定されていますが、働くパパママにとってはとても助かるサービスということでニーズが多いです。

多くの市町村では認証保育園の保育料補助金が出ていて、目安としては月220時間以内の場合であれば3歳までは8万円、3歳以上は77,000円を超えないように設定されています。

この辺も上手に活用したいですね。

入園の手続きは直接保育園とやりとりができるので、気に入った保育園と直接交渉ができる部分もメリットと言えます。

 

場合によっては保育サービスもおすすめ

ここまでお話ししてきたように、保育園には様々な種類があります。

上記の保育園の中から選ぶのも良いですが、場合によっては保育サービスもおすすめです。

 

保育ママ

保育ママは、共働きや1人親家庭(父子家庭・母子家庭など)のような事情で日中の保育が出来ないパパママに代わり、3歳児未満の子供を自宅で預かる人や保育施設のことを言います。

必須条件はどこも共通で、「自宅のような保育の場を提供できること」となっていますが、その他の「保育料」「サービス内容」などは市区町村によって異なります。

保育ママという名前なのですが、男性が引き受けてくれるケースもあります。

 

ちなみに「ベビーシッター」「乳母」との違いが気になるパパママも多いかと思いますが、ほぼ同じです。

大きな違いといえば、民間が運営しているのではなく市区町村が運営しているという点ですね。

 

ベビーシッター

ベビーシッターは企業が運営している保育サービスの相性です。

ベビーシッターを派遣する会社から保育士さんが駆けつけてくれます。

都市部ではベビーシッターを派遣している企業が多いので、地方よりは比較的依頼しやすい傾向にあります。

最近では音楽や体育のような「特殊家庭教師」とこれまでと同じようなベビーシッターを並行してサービスを提供するベビーシッターサービスも人気です。

 

ファミリーサポートセンター

ファミリーサポートセンターは乳幼児や児童のパパママが対象の会員サービスです。

分かりやすく言うと、子供を預かって欲しいと考えているパパママと、子供を預かってくれる人の橋渡しになるサービスですね。

主に保育施設までの送り迎えや保育施設が始まる前や放課後に子供を預かってくれます。

ファミリーサポートセンターも各市区町村によって運営状態や料金などが異なっています。

 

保育園の種類は様々。違いを理解して入園させたい保育園を選ぼう

今回は、保育園の種類についてご紹介していきました。

保育園と一言で言っても、これだけたくさんの種類があるんですね。

中にはよく知らない、聞いたことがない保育園もあったことと思います。

今回ご紹介したように保育園の種類は実に様々なので、まずは保育園の種類の違いを理解して、入園させたい保育園を適切に選びましょうね。

 

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