子育て

【鼻水の基礎知識】赤ちゃんの鼻水吸引をする時のコツや方法、注意点を詳しく解説

投稿日:2020-05-11 更新日:




こんな方におすすめ

  • 赤ちゃんの鼻水吸引のやり方が知りたい!
  • 赤ちゃんの鼻水吸引の注意点が知りたい!

 

赤ちゃんの鼻水をどうにかしてあげたい時、どうしますか?

医療機関を受診するのもいいですが、自宅で鼻吸い器を使ったケアをするのもおすすめです。

 

この記事では、鼻水に関する基礎知識や、赤ちゃんの鼻水吸引に関する情報をわかりやすくご紹介していきます。

自宅で赤ちゃんの鼻水吸引をしたいと考えているパパママは是非参考にしてみてくださいね。

 

【赤ちゃんの鼻水】「サラサラ」と「ネバネバ」はどんな時に出る?

まずは、赤ちゃんの鼻水には「サラサラ」と「ネバネバ」の2種類があることを理解しましょう。

どんな時に出る鼻水なのかを簡潔に説明します。

 

サラサラの鼻水はどんな時に出る?

サラサラの鼻水は風邪やアレルギーによる鼻炎の時に出る傾向にあります。

鼻の前の方に流れることが多いです。

「気がついたら垂れてる...」というタイプですね。笑

 

ネバネバの鼻水はどんな時に出る?

ネバネバの鼻水は、鼻水が出始めてから数日経った頃や「慢性副鼻腔炎」の疑いがある時に出ます。

鼻の奥から喉に向かって流れることが多いですね。

ちなみ鼻の奥から喉に向かって流れるのを「後鼻漏(こうびろう)」と言います。

 

赤ちゃんの鼻水は鼻吸い器を使って吸引しよう

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冒頭部分でもお話ししたように、赤ちゃんの鼻水は医療機関で吸い取ってもらうことも可能ですが、日々のケアはパパママが自宅で行うのがおすすめ。

代謝が良い赤ちゃんは鼻水が頻繁に出ますから、その都度医療機関に行っている時間も手間もないというパパママは多いかと思います。

なので自宅で鼻吸い器を使って吸引する習慣をつけましょう。

初めはやり方がわからず大変ですが、コツを掴むと簡単に鼻水吸引できるようになるので、是非チャレンジしてみてください。

この記事の内容を参考にしながら鼻水吸引をすれば、上手に行えるようになるかと思います。

 

鼻の奥に詰まった鼻水は手動タイプの鼻吸い器よりも電動タイプがおすすめ

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鼻の奥に詰まってしまった鼻水は、口で吸う手動タイプ鼻吸い器ではなく、電動鼻吸い器を使いましょう。

電動の鼻吸い器を使ったからといってどんな鼻水も簡単に取れるわけではないので、まずは鼻の構造を理解しておきましょうね。

 

赤ちゃんの鼻水を上手に吸引するために知っておくべき「鼻の構造」

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赤ちゃんの鼻水を上手に吸引するために知っておくべき「鼻の構造」の知識は主に2つあります。

 

鼻の中は複雑に入り組んでいる(とても狭い・デコボコしている)

鼻は外見だけでは構造が単純で直通のようなイメージをしてしまいますが、実は鼻の中の構造は複雑に入り組んでいます。

さらに赤ちゃんの鼻腔内は細く曲がりくねっているので、とても狭いです。

奥にある鼻水を吸い取るには、鼻の穴のどこに鼻水が溜まっているのかを理解する必要があります。

とはいえ間違って粘膜を吸引してしまうと傷ついてしまったり、腫れてしまって余計に鼻詰まりを引き起こしてしまう可能性も出てきます。

鼻吸い器を使う時は赤ちゃんの鼻の構造をしっかり理解し、粘膜を吸ってしまわないように注意しましょう。

鼻の中の出っ張りは手前から順に

  • 下鼻甲介(かびこうかい)
  • 中鼻甲介(ちゅうびこうかい)
  • 上鼻甲介(じょうびこうかい)

となっています。

 

ネバネバの鼻水は後鼻漏の原因。喉に近い鼻の奥に溜まる傾向あり

鼻の穴は下に向かって開いています。

なので鼻水を吸引する時は鼻吸い器の先端を真上に入れてしまいがち。

しかしネバネバの鼻水(後鼻漏の原因になる鼻水)は鼻の穴からほぼ水平方向の一番奥に溜まっています。

その手前には粘膜の出っ張りがあることも理解して、その奥へと鼻吸い器の先端を入れていきましょう。

 

鼻水吸引をする時におすすめの体勢やコツ

鼻水吸引をする際に、おすすめの体勢というのがあります。

コツは頭をしっかり固定すること。

頭が固定されていれば、基本的にどのような大勢でも大丈夫です。

頭が動いてしまうとノズルの位置が安定しないので、出っ張った粘膜を傷つけてしまい、鼻詰まりを悪化させてしまう可能性があります。

 

特に赤ちゃんは横向きに抱っこし、手で頭を支えながら空いた手で鼻水吸引するのがおすすめ。

床に座って膝や太腿で頭を抑えて、上から覗き込むようにして鼻水を吸うと楽に吸引できます。

赤ちゃんは「鼻水吸引は怖いもの」という印象を持ってしまうと、次回から鼻水吸引を嫌がるようになってしまいます。

治療という感じよりは、パパママとのスキンシップの延長線で行えるのが理想ですね。

赤ちゃんを安心させるために、鼻水吸引の前に一度パパママが自分で試しながら「楽しいよ、怖くないよ」とお手本を見せるのも効果的です。

 

鼻水吸引による影響(耳が痛くなる、頭痛・歯痛など)

鼻は口・目・耳ともつながっています。

なので鼻水吸引を間違った方法で行ってしまうと鼻以外の口・目・耳にも影響が出てしまいます。

安全な鼻水吸引を行うために、鼻水吸引による体への悪影響について理解しておきましょう。

 

一時的に耳が痛くなることがある

鼻を強くかんだ時に耳がキーンと痛くなるのと同じように、鼻吸い器で鼻水を吸う時に、赤ちゃんもこのような現象が起きます。

強すぎる吸引力で長い時間吸引していると起こりやすいですね。

一時的な痛みの場合もありますが、痛みが続く場合は中耳炎になっている可能性もあるため、注意が必要です。

 

頭や歯の痛みを伴うことがある(急性副鼻腔炎の可能性あり)

鼻水吸引している時に、頭痛や歯痛が伴う場合があります。

これは「急性副鼻腔炎」という病気にかかっている時にみられることが多い症状です。

鼻の奥にある副鼻腔にウイルスが入り込み、炎症を起こすことで痛みを感じます。

この状態の時に鼻水吸引すると粘膜に圧力がかかって、強い痛みが起こる場合があります。

とても痛くて、赤ちゃんが一度経験すると次回からは怖がって鼻水吸引をさせてくれないことも多いです。

たくさん鼻水が出るからといって、強い吸引力で長時間吸引しないように注意しましょうね。

 

鼻水を鼻吸い器で吸引する時の注意点

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鼻水を鼻吸い器で吸引する時の注意点について見ていきましょう。

 

粘膜を傷付けて鼻血が出ないように

鼻水を吸引していると鼻血が出てしまうこともあります。

基本的に吸引時の鼻血は「鼻中隔(びちゅうかく)」という鼻の穴の真ん中にある壁の辺りから出血していることが多いです。

鼻中隔は薄い粘膜の下に細い動脈が走っているので、少しの刺激でも出血しやすくなっています。

なので鼻水吸引の際に鼻中隔に鼻吸い器のノズルが当たってしまうと出血することが多いのです。

 

鼻中隔のあたりは絶好の鼻水ポイントだが、鼻血に注意する

しかし鼻中隔は鼻水が溜まりやすいポイントでもあります。

鼻の中は外側から内側に向かって下鼻甲介が出っ張っているので、鼻水を上手に吸引するためには鼻中隔に向かってノズルを入れる必要があります。

粘膜を傷つけないために、ノズルは深くまで入れすぎず、軽く当てる程度にしましょうね。

 

もし鼻水吸引中に鼻血が出てしまったらどうする?

鼻水吸引で鼻の中を傷つけないように気をつけていても、鼻血が出てまうこともあります。

赤ちゃんは鼻血が出やすいので慌てずに対処しましょう。

 

ティッシュやガーゼを当てて安静にする

鼻水吸引で鼻血が出てしまったら、ティッシュやガーゼを当てて安静にしましょう。

ティッシュを詰め込んでしまうと抜き出すときの衝撃でまた鼻血が出ることがあるので、注意してください。

 

その日は吸引を控える

一度鼻血が出ると再び出血しやすいので、その日は鼻水吸引をせず、翌日にしましょう。

赤ちゃんは粘膜が薄くて弱いので、鼻水吸引の時以外でも鼻血が出ることが多いです。

慌てずに落ち着いて対処しましょうね。

 

もしあまりにも鼻血が出る頻度が高ければ、一度耳鼻咽喉科に相談するのもおすすめです。

止血の処置を取ってもらうと、出血の頻度が抑制できます。

 

強く押し当てない、強く押し込まない

鼻吸い器のノズルは鼻の穴に軽く当てるだけでもよく吸い取ってくれます。

なので強く押し込まないようにしましょう。

鼻が詰まっている時は、下鼻甲介が腫れていて通常時よりも鼻の中が狭くなっている状態です。

なので粘膜を吸ってしまわないように気を付けて吸引しましょう。

 

強い力で一気に吸引しない、弱めの吸引力で少しずつゆっくりと

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赤ちゃんが苦しそうにしているとすぐになんとかしてあげたいと思いますよね。

しかしそれで強い吸引力で一度に一気に鼻水吸引してしまうのはNGです。

鼻水が吸い取れ始めると一気に吸い出してあげたくなり、ついつい強い吸引力で行ってしまいがちですが、焦らずにゆっくり行ってあげるのが大事です。

こういう時こそ焦らずに、です。

一度に全部吸引するのではなく、6割〜7割くらいの吸引をこまめに行っていくのがコツです。

弱めの吸引力で少しずつ鼻水吸引することで耳への負担軽減にもつながります。

 

鼻吸い器で鼻水を上手に吸引するポイント

次に、鼻吸い器で鼻水を上手に吸引するポイントを見ていきましょう。

主に3つのポイントがあります。

 

【ポイント①】鼻吸い器の先端(ノズル)は鼻の穴から水平方向に入れる

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鼻の穴は下に向いているため、ノズルの先を上に向けてしまいがちですが、 ネバネバの鼻水は鼻の穴とほぼ水平方向の一番奥、のどに近いところに溜まっています。

ノズルは、鼻の穴の水平方向へゆっくり入れていきましょう。

 

【ポイント②】少しずつ角度を変えて、よく吸い取れるポイントを探す

水平方向を意識しながら、少しずつ角度を変えながら吸引していると鼻水がどんどん出てくるポイントが見つかることがあります。

ポイントを見つけたらその角度をキープして、吸引を行いましょう。

 

【ポイント③】鼻水がネバネバしていてうまく吸引できない場合は「点鼻薬」を使おう

鼻水がネバネバしていてうまく吸引できない場合は「点鼻薬」を使いましょう。

点鼻液は鼻水の粘度を緩和させるだけでなく、鼻の粘膜に付着したアレルギー物質や細菌、ウィルスなどを除去する働きがあります。

食塩重曹水の点鼻薬なら自宅でも簡単に作ることができるのでおすすめです。

 

赤ちゃん用点鼻薬の材料と作り方

赤ちゃん用点鼻薬に必要な材料と作り方は以下の通りです。

  • 重曹2.5g
  • 食塩5g
  • 水500ml
  • ペットボトル

重曹2.5g、食塩5g、水500mlをペットボトルに入れ、よくかき混ぜるだけで完成です。

ちなみに重曹は必須ではないので、もしなければ食塩と水だけを混ぜた食塩水でも大丈夫ですよ。

 

食塩水の理想の濃度は0.9%(この濃度の食塩水を生理食塩水と言います)。

この割合で作成すれば生理食塩水に近いものができますが、食塩の濃度が高すぎると粘膜への刺激が強くなってしまうので注意してください。

自信が無い方は薬局などでも売っているので、そちら使うのもおすすめです。

高価な物では無いので、作る手間などを考えると買った方が楽かもしれません。

また、コンタクトレンズの洗浄液の多くは生理食塩水です。

少量しか必要ない場合は、こちらで代用することもできます。

食塩水を購入したら、上記の割合で重曹を追加してください。

鼻水を吸う前に、作成した点鼻薬を2,3滴鼻に差してあげると、鼻水の粘りが緩和されます。

一度に作る量が多いですが、1ヶ月程冷蔵庫で保存ができるので、必要な分だけ小さな容器入れておくと使いやすくてオススメです。

 

赤ちゃんの鼻に点鼻薬をさす時のポイント

赤ちゃんの鼻に点鼻薬をさす時のポイントは主に2つあります。

 

①体温と同じくらいの温度にする。

体温と同じ温度に温めてからさしてあげると痛みが少なくなります。

冷たいとびっくりしてしまう、嫌がってしまうこともあります。

 

②目薬のようにポツポツ点鼻する。

一度にたくさんの量の点鼻薬をさすと、鼻がツーンとしてしまうことがあります。

使用する際は目薬のようにポツポツとさすと痛みが少なくなります。

しかし嫌がるようなら、特にこだわらなくても大丈夫です。

鼻に入れば効果は同じなので子どもにあったさし方をしてあげてください。

 

鼻水吸引のコツや注意点を把握して、おうちでケアできるようになろう

今回は、鼻水吸引のコツや鼻水に関する基礎知識について詳しく解説していきました。

鼻水吸引というと難しそうな印象を受けるかと思いますが、最近は初めてのパパママでも使いやすいように開発された鼻吸い器もたくさん販売されています。

ぜひこの機会におうちで鼻水吸引をする習慣をつけてみてはいかがでしょうか?

 

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