こんな方におすすめ
- イクメンとはなんなのか知りたい!
- イクメンの特徴や条件が知りたい!
- 都道府県別のイクメン力ランキングが知りたい!
- 自分がイクメンになれるかどうか知りたい!
8〜9年ほど前から注目されている「イクメン」ですが、最近ではイクメンという言葉に対して様々な解釈があるようですね。
ママからしてみれば「それはイクメンじゃない」
パパからしてみれば「ここまでやっていればイクメンだ」
というように、特に男女間の「イクメンの定義」が違っているようです。
イクメンとはどういったパパのことをいうのでしょうか?
この記事では、イクメンの正しい意味や由来、そして男女によって異なるイクメンの条件、イクメン男性の特徴などをご紹介していきます。
イクメンを目指そうとしているパパや「イクメンって結局なに?」と思われている方はぜひ参考にしてみてください。
イクメンとは?言葉の意味や由来
まずは「イクメン」という言葉の意味や由来について見ていきましょう。
「イクメン」は「育児・子育てをするメンズ(男性)」を略した造語。
育児中のパパもこの「イクメン」に該当しますが、育児休暇を申請したり育児を趣味と言っているなど、積極的に育児・子育てを楽しみながら、自身も成長しようとするパパもイクメンに該当します。
定義としては「子育て・育児に積極的に参加できていなくても将来的には参加したい」と考えているパパもイクメンに含まれるのだそうです。
では、ここ数年の間によく聞くようになった「イクメン」という言葉ですが、由来やきっかけにはどのようなものがあるのでしょうか?
イクメンプロジェクトがきっかけで「イクメン」が流行
2010年6月30日、国の政策によって改正育児・介護休業法が施行されました。
その中の活動の一環として「イクメンプロジェクト」が推進されることに。
長妻昭労働大臣が当時の国会で「イクメンという言葉を流行らせたい」と発言していたこともあり、瞬く間に認知度が高いキーワードになりました。
そもそもイクメンプロジェクトってなに?
イクメンプロジェクトとは「パパも仕事だけでなく育児・子育てに参加するようになろう!」という取り組みのことです。
子育て・育児を楽しんで自分自身も成長しようとするパパが増えれば、ママである女性の生き方や子供達の可能性が広がり、家族の在り方が大きく変わってくるという考えのもと指導したプロジェクトです。
イクメンプロジェクトの詳細はこちらをご確認ください。
政府の掲げている「イクメン」と一般的な「イクメン」の認識は少し違う!?
パパも育児・子育てに参加しようという取り組みである「イクメンプロジェクト」を指導した際に注目を浴びるようになった「イクメン」という言葉。
ですが、政府の掲げている「イクメン」と一般的な「イクメン」の認識は少し違うようです。
ここではその違いについて整理してお話ししていきます。
政府の掲げている「イクメン」とは
先ほども少しお話ししたように、政府の掲げている「イクメン」は「育児・子育てをするメンズ(男性)」を略した造語。
以下のようなパパがイクメンに含まれるとしています。
- 育児中・子育て中のパパ
- 「育児休暇を申請している」「育児を趣味と言っている」など、積極的に育児・子育てを楽しみながら自身も成長しようとするパパ
- 「子育て・育児に積極的に参加できていなくても将来的には参加したい」と考えているパパ
一般的に使われている「イクメン」
一方で一般的に使われている「イクメン」は育児中・子育て中のパパのことを総称している場合が多いようです。
「育児をしているメンズ=イクメン」という意味合いが強く、本来の定義よりも範囲が狭くなっているようにも感じます。
【イクメンの条件とは】そもそも何をしてれば「イクメン」と呼べるのか?
世代によって、男女によって様々な意見がありますが、イクメンの条件とは一体なんなのでしょうか?
ここでは『そもそも何をしてれば「イクメン」と呼べるのか?』について、Twitterで多かった意見を男女別にご紹介していきます。
「イクメンの条件」で男性側に多かった意見
- 子育てしてるパパ
- 育児に関する知恵を数多く持ち合わせ、かつ実践しているパパ
- 育児にきっちりと取り組めているパパ
- 食事、入浴、おむつの世話など、基本的にひとりで赤ちゃんの面倒が見られるパパ
- ミルクや食べ物を食べさせるパパ
- 家事をしたり、子どもの遊び相手になるパパ
- お風呂に入れてくれるパパ
- 料理もできるパパ・ご飯を作ってくれるパパ
- 寝かしつけができるパパ
- 子どもと2人きりで半日から一日問題なく一緒に過ごせるパパ
- 育児に関してママと同等の立場で行っているパパ
- 育児をやっていることを奥さんに自慢しないパパ
- 家事を半分以上行うパパ
- 育児を手伝うのではなく、自分からするパパ
- 家事や育児をポジティブにとらえ、実践できるパパ
- 育児休暇を取り、家庭第一主義であるパパ
- 仕事よりも家庭優先しているパパ
- 自分の時間を犠牲にして子育てをするパパ
- 育児休暇を取るパパ
- 有休を取ることににためらいがないパパ
- 育児と仕事を両立させるパパ
- 奥さんにも子供にも優しいパパ
- 子育てに一生懸命なパパ
など
参照元:Twitterリサーチ
「イクメンの条件」で女性側に多かった意見
- 子どもが困っていたら助けてくれるパパ
- 送り迎えをしてくれるパパ
- 食事のサポートをしてくれるパパ
- 家事全般をやってくれるパパ
- オムツ替えや離乳食作り、お風呂など、授乳以外の母親でなくてもできる事をやっているパパ
- 嫁がお風呂にゆっくり一人で入って出てきたらこどもがすでに寝る体制に入っているところまでできるパパ
- 子どもの世話を一人でもできるパパ
- ひとりで1日面倒を見られるパパ
- お風呂に入れる、ご飯を食べさせる、など一通りこなしてくれるパパ
- 子どもの面倒(準備から片付けまで)が一通り無理なくできて、それを親として当たり前だと思えるパパ
- 育児の半分以上をしているパパ
- 家事も子育ても自主的にやるパパ
- 自主的に子育てに参加するパパ
- 育児を積極的に手伝ってくれるパパ
- 子どもの面倒を進んでみるパパ。
- 何も言われなくても、自ら進んで育児をしてくれるパパ
- 笑顔で子育てするパパ
- 子育てに積極的なだけでなく、どんな面でも奥さんをサポートしているパパ
- 週末に子どもと遊ぶ時間を作ってくれ、妻をねぎらうことができるパパ
- 妻の要望(物理的なものから精神的なものまで)に可能な限り応えられるパパ
- 子どもになつかれ、奥さんをいたわるパパ
- 子どもの面倒をしっかり見てくれるパパ。子ども好きなパパ
- 二人目でも1人目並みに動いているパパ。
- いつも妻と子どもの事を考えているパパ
- ママの負担にならないように工夫しているパパ
- 子どもをあやすのがうまいパパ
など
参照元:Twitterリサーチ
ママは1歩2歩先までできているかを見ている!
先ほどご紹介した男女別の『「イクメンの条件」で多かった意見』をご覧いただいてお分かりの通り、ママは育児・子育てに関してパパよりも1歩2歩先、もしくはそれ以上先まで見ています。
例えば「お風呂を入れる」に関して言えば、「お風呂を入れるというのは、お風呂に入れる前にオムツを取り、洗濯機に服を入れ、お風呂に入り、お風呂から出てからオムツを履かせ、服を着せlドライヤーで髪の毛を乾かすところまでのこと」というように「お風呂に入れる前後」のことも「お風呂に入れる」に当てはまる場合が多いです。
イクメンを名乗るのであれば(自称しないほうが良いかとは思いますが)ここまで完璧にやれていることが最低条件のようですね。
また、細かいことは各家庭で基準が異なるため、ママとの話し合いをして価値観を合わせることもとても大切であると言えます。
【男女ともに納得】本物のイクメンの条件
男女別の『「イクメンの条件」で多かった意見』をご覧になってみて、女性側の意見を読んだパパの中には「レベルが高い...」と思われた方もいらっしゃると思います。
1日でも早くイクメンになれるように努力することにこしたことはありませんが、一気にコンプリートできないというパパもいるはず。
そこでここでは、男女ともに納得できるような本物のイクメンの条件についてご紹介していきます。
イクメンを目指すパパは、まずはこの中で自分ができそうなところから挑戦していくのも良いかと思います。
子供の誕生日・その他のイベント行事を大切にできる
子供の誕生日・その他のイベント行事を大切にできることは、最低条件とも言えるくらいとても大事なことです。
急に仕事が入ってしまうこともあるかもしれませんが、そこはなんとしてでも子供の誕生日・その他のイベント行事を優先しておきたいですね。
また、ただお祝いをするのでももちろん素敵ですが、サプライズができるパパはさらに素敵です。
その時しか味わえない最高の瞬間を演出できるパパはまさにイクメンですね。
子供のペースに合わせて行動できる
日常の子育て・育児ができることはイクメンの必須条件ですが、子供のペースに合わせて行動できるパパは真のイクメン。
子供が眠くなるタイミングを予測して食事を摂らせる、お風呂に入れるなど、子供の生活リズムやタイミング、スピードなどを子供目線でできるパパはママにも認められる可能性が高いです。
子供の生活リズムやタイミング、スピードなどを把握できるかどうかは、普段どれだけ子育て・育児に積極的に取り組んでいるかが鍵になります。
保育園や託児所などの送り迎えが継続的にできる
共働きのパパママであれば保育園や幼稚園・託児所などに子供を預ける場合が多いと思います。
送り迎えって思ったよりもはるかに大変なんですよね...。
パパも少なくとも週の半分は送り迎えをするようになると、ママの負担が相当軽くなります。
子供の送り迎えをパパがする場合は出勤時間や退勤時間の融通が効くかどうかも重要になってきますが、はなから「出勤時間や退勤時間の件は会社にお願いできないよ...」とするのではなく、できる限り会社に申請をしてみることをおすすめします。
ママ友・先生と仲良くなることができる
保育園や託児所などの送り迎えが継続的にできることに加え、これはコミュニケーション能力ともすごく密接な条件です。
ママ友や保育園・幼稚園の先生と仲良くなれるかどうかはママの人間関係の構築にも必須。
一見「イクメンパパアピール」に見えるかもしれませんが、ママの顔を立てる意味でも大事なことなのです。
こういった人間関係にも気を配れるパパは日常生活の細かい部分にも気を配れるパパだと言えますね。
休日は子供とパパだけでも出掛けられる
仕事がお休みの日は家族でお出かけも楽しくて良いですが、子育てに追われているママはパパがお休みの日にゆっくり過ごしたい時もあります。
普段子供がいるとできない箇所の掃除やいつもは確保できない趣味の時間を作ったりなど、一人時間を満喫したいと思うママは多く、ママの気持ちを察して「次の休みは(子供の名前)と出かけてくるからゆっくりしてて」と言えるパパは「気が利くな〜」と思うママも多いです。
ママがいないと困る場面も多々あるかと思いますが、それでもドンと構えて子供とパパで出かけられるのはとても頼もしいパパですよね。
子供と長時間遊んでいられる
「子供と毎日遊んでます!」というパパは多いですが、長時間遊んでいられるかがポイントに。
子供の方が体力があるので体力負けしてしまう気持ちもわからなくないですが、遊びの途中に休憩してスマホやテレビの世界に没頭してしまうパパは結構多いです。
そうなると子供は遊び足りずにママの方へ行ってしまうことに。
長時間楽しく子供と遊べる、根気強く子供と遊べるパパはイクメンの条件に当てはまっているのではないでしょうか?
一人で子供を病院に連れていける
風邪や熱など、病気になった子供はママに甘えたがりますが、それでもパパが一人で病院に連れて行けるのはイクメンの証と言えます。
ママに甘えがちな子供が不安な時にパパと二人でも病院に行けるのは信頼関係・安心感を抱いてくれている証拠でもあります。
パパが一人で子供を病院に連れて行けるのであれば、その他大抵のこともママがいなくてもできているはずです。
ママもとても助かりますよね。
【全国47都道府県】イクメンランキング(2019年9月最新版)
2019年9月、大手ハウスメーカーの積水ハウスが「イクメン力 全国ランキング」を発表しました。
対象となったのは47都道府県の20代〜50代のパパママ合計9,400人です。
「イクメン力 全国ランキング」は以下の評価基準をもとに作成されました。
- パートナー(ママ)の評価
- 育児休暇の取得経験の有無
- 家事・育児時間の長さ(パートナーの評価で)
- 家事・育児に参加した際の幸福度(パパ自身の)
※()内は総合得点
「イクメン力 全国ランキング」の詳細は以下の通りです。
- 1位:島根県(205)
- 2位:沖縄県(194)
- 3位:鳥取県(180)
- 4位:和歌山県(179)
- 5位:三重県(177)
- 6位:宮崎県(172)
- 7位:兵庫県(161)
- 8位:山形県(157)
- 9位:宮城県(156)
- 9位:長野県(156)
- 11位:福井県(154)
- 12位:神奈川県(150)
- 13位:山梨県(149)
- 14位:群馬県(148)
- 14位:岡山県(148)
- 14位:熊本県(148)
- 17位:栃木県(146)
- 18位:新潟県(142)
- 19位:埼玉県(139)
- 20位:福島県(130)
- 21位:秋田県(129)
- 22位:長崎県(126)
- 23位:鹿児島県(125)
- 23位:高知県(125)
- 25位:香川県(112)
- 25位:北海道(112)
- 27位:奈良県(102)
- 28位:滋賀県(100)
- 29位:福岡県(98)
- 30位:徳島県(97)
- 31位:茨城県(94)
- 31位:大分県(94)
- 33位:青森県(90)
- 34位:千葉県(89)
- 35位:大阪府(86)
- 36位:佐賀県(84)
- 37位:京都府(83)
- 38位:東京都(82)
- 38位:富山県(82)
- 38位:岐阜県(82)
- 41位:静岡県(80)
- 42位:山口県(77)
- 43位:岩手県(74)
- 44位:愛媛県(72)
- 45位:愛知県(69)
- 46位:石川県(68)
- 47位:広島県(17)
地域性や企業のイクメンプロジェクト参加率などによってここまで変わってきます。
イクメン力にばらつきのない日本になってほしいですね。
【これからパパになる人向け】イクメンになれる男性の特徴
これからパパになる予定がある男性向けに、「イクメンになれる男性の特徴」をまとめてみました。
「自分はイクメンになれるのかな...」と不安になっている男性はぜひ参考にしてみてください。
職場環境が整っている
育児休暇を取りやすい職場環境が整っている企業で働いている男性はイクメンになりやすいです。
2010年6月から指導した「イクメンプロジェクト」の影響もあり、わずかながら育児休暇が取りやすい職場環境になってきています。
融通の利く職場はイクメンになるための最低条件ですね。
プレッシャーに強い
子供が生まれる、子供を育てていくということは生活費が倍以上かかり、稼ぐべき金額も上げなければいけません。
一家の大黒柱ということも含め、精神的な強い(プレッシャーに強い)ことが必要になります。
結婚生活は長いので、様々な問題にぶつかるはず。
プレッシャーに強い男性はどんな時でも取り乱さず、落ち着いて対応できる心強いパパになることでしょう。
自発的に動ける
お願いされなくても動ける(自発的に動ける)男性はイクメンになれる可能性が高いです。
進んでデートプランを立ててくれる男性はその傾向にあります。
腰が重い男性は結婚するとさらに腰が重くなってしまったり...
真面目すぎない
不真面目な男性もそれはそれで問題がありますが、真面目すぎず、適度にふざけられる性格の男性はイクメンになりやすいです。
真面目すぎない男性は物事を楽しんで行える習慣があり、日々の育児も楽しんで進んで取り組む姿勢があります。
素直に「ありがとう」や「ごめんね」が言える
男性はプライドが高く、ありがたいと思っていても「ありがとう」と言えなかったり、申し訳ないことをしてしまったなと思っていても「ごめんね」と言えなかったり。
そんな男性が多い中、ちゃんと「ありがとう」や「ごめんね」と言える男性は本物。
夫婦になったとしても言葉にしないとわからないことってたくさんありますよね。
プライドを持っている男性は素敵ですが、必要のない時にそのプライドを捨てれる男性はもっと素敵ですよね。
友達よりも彼女を優先する
友達よりも、彼女のことを優先してくれるような男性はイクメンになる可能性が高いと言われています。
もし結婚した場合、家族やママとの予定を第一優先にしてくれるパパになるでしょう。
一方で「その日は友達との予定が入っちゃったからデートはなしで」という男性は家族の予定やママとの予定もすっぽかしがちに...
パートナーの得意分野に口を出さない
相手が得意なことは相手を尊重し、一任する。
そして相手が苦手な部分は助けたり、一緒に考えたりできる男性がイクメンです。
時間の貸し借りができる
ここで言う時間の貸し借りとは、予定の優先順位:を相手に合わせて変えることを言います。
例えば自分都合の予定の立て方ではなく、相手を思いやった予定の立て方ができる男性は◎
例:予定が合わない時
男性:せっかくだから楽しんでおいでよ!また都合合わせようね!
といったようなアプローチができる男性はイクメン要素ありです。
プライドが高い
プライドが高い男性は意外にもイクメンになる可能性が高いです。
なぜなら、周りからどう見られているかを気にするプライドの高い男性は良いパパに見られたい気持ちが強い場合が多いからです。
イクメンが当たり前になりつつ昨今、プライドが高い男性は「イクメンにならねば!」と育児・子育てに熱が入ることがあります。
この熱がきっかけで育児・子育ての大変さや楽しさに気づき、周りを気にしてのイクメンではなく、家族のため、ママのため、子供のためにイクメンになれる男性も多いようです。